”自炊”向けPDF編集ソフトを探す

スキャナ付属のPDF編集ソフトがWindows10のPCからWindows11に変更したことにより使えなくなりました。
利用できるPDF編集ソフトを探しています。
状況
資料、書籍のPDFデータ化、いわゆる”自炊”のために、ドキュメントスキャナを利用しています。
2020年8月から2代目としてiX1500を利用しています。
最近PCをWindows10からWindows11のものに変更したのですが、付属のPDF編集ソフトのKofax Power PDF StandardがWindows11にはインストールできないバージョンでした。
そのライセンスではWindows11に入れることのできるバージョンは使えないとのこと。
あらたなPDF編集ソフトを探す必要がでてきました。
代案:新品に買い替える
iX1600という機種があり、買い替えるという方法がありました。
ソフトを探している間に新製品iX2500が発売になりました。
iX1500は5年使っているので、買い替えてしまえば、PDF編集ソフトの問題も解決できます。
動作するうちに売却してもいいのですが、amazonで見てみると5.6万円。。。
今回は買い替えはやめようと思って調査しましたが、買い替えてもよいかも。。。
私が欲するPDF編集ソフトの機能
ドキュメントスキャナでPDFを生成すると、以下のような操作が必要になります。
11までの機能は必須です。
- ページ削除
余計なページ削除、ページ番号の調整のために必要です。 - ページ回転
書籍の場合、ページ回転が必要になる場合があります。 - ページコピー&ペースト
帯をスキャンし、分割する際に使います。 - 複数ページの操作
偶数ページだけ回転する。とかページ番号の調整で必要になります。 - サムネ表示でのページ操作
サムネでページを選択して回転操作などします。 - 新規(空白)ページ追加
ページ番号の調整のため必要になる場合があります。 - ページのGUIでのトリミング
帯をスキャンした際に、調整に使います。 - ページ番号の付け替え
印刷のページ番号と合わせるために調整が必要です。 - 初期ビューのPDFへの設定
ファイルを開いた際の初期ビューの設定ができると、開いたときにストレスがありません。 - ショートカットキー
大量のファイルを処理する際はショートカットキーがあると便利です。 - 買い切りのライセンスであること
- OCR機能
PDF編集ソフトでOCRができます。(希望)
GUIでのトリミングを考えた時、フリーソフトは選択から外れました。
OCRは付属ソフトのScanSnap Homeで行います。
ただしPDF編集ソフトでもOCRが使えると、スキャナでスキャンした以外のPDFも検索可能にできるので便利です。
今回は上の条件で、12,000円程度までのソフトを探すことにしました。
評価中のソフト
前述の基準は商用ソフトであればたいてい当てはまります。
評価版のあるもので調査中のものを挙げます。
Adobe Acrobat
- 業界標準の信頼性:PDFの生みの親であり、互換性・安定性ともに抜群。
- 高機能なOCRと編集機能:スキャンPDFの文字認識・再編集も正確。
- クラウド連携と電子署名:Adobe Document Cloudとの連携、署名・送信もスムーズ。
本家は価格の基準として挙げます。
Standardのパッケージ版は16,560円、Proは21,312円です。
Kofax Power PDF
- 企業向けに最適化:業務用文書の一括管理・編集に強い。
- 買い切りライセンス:月額不要でコストを抑えて導入可能。
- Microsoft Officeとの連携:WordやExcelとの互換性・変換精度が高い。
2024年1月にKofaxは社名をTungsten Automationに変更しました。
Tungsten Power PDF はStandard版で15,441円になっています。
計画のためなのかScanSnap iX2500でも付属ソフトにKofax Power PDFの名は残っています。
PDF-XChange Editor
- 軽量かつ高速動作:古いPCでもサクサク動作。
- 無料でも高機能:注釈・OCRなど無料で多くの機能が使える。(評価版)
- カスタマイズ性◎:UIやツールバーの柔軟な設定が可能。
PDF-XChange Editorで13,500円、Editor Plusで20,870円です。
機能的にはPDF-XChange Editorで十分な模様。
機能比較がこちらにあります。
評価版を使ってみると、軽快に動作し、使いやすそうです。
Foxit PDF Editor
- Adobeより軽量で高速:ビジネス現場でもストレスなく動作。
- 多機能で洗練されたUI:直感的な操作が可能で機能も豊富。
- クラウド連携と共有:Foxit Cloudやレビュー機能でコラボも可能。
Foxit PDF Editor Standardは15,290円。OCRが使えるPro版は18,590円です。
こちらはもともとの付属ソフトKofax Power PDFにインターフェースが非常によく似ていて、同じソフトかと勘違いするほどです。
操作感も似ていて、私個人にとっては使いやすそうです。
Wondershare PDFelement
- コストパフォーマンスに優れる:多機能ながら価格は控えめ。
- 初心者にも使いやすいUI:モダンなレイアウト。
- PDFフォームの編集・作成が簡単:インタラクティブフォームも楽に作成可能。
今キャンペーン中なのか、Wondershare PDFelementの標準版は8,980円が5,980円、OCRの使えるプロ版が14,880円から9,980円になっています。
(価格についてはこちら)
プロ版は最近らしく生成AIによるアシスト機能(要約や分析等)が付いているようです。
インターフェースは最近ありそうなモダンなデザインです。
動作も軽快で、使い心地は良さそうです。
UPDF
- シンプルでモダンなUI:カラフルで親しみやすいデザイン。
- マルチプラットフォーム対応:Windows、Mac、iOS、Androidで利用可。
- 基本機能は一通り網羅:注釈・ページ編集・OCR(上位プラン)など対応。
UPDFの永久ライセンス版が10,499円です。
今回評価している中では一番新顔なのではないかと思います。
最近らしく生成AIによるアシスト機能(要約や分析等)が付いているようです。
こちらにはUPDFを選ぶ理由としてメジャーなソフトとの比較があり参考になります。
モダンなインターフェースで慣れるまでに多少時間がかかりました。
PDFの初期ビューの設定ができない。サムネイル表示でまとめて操作できない。など、今のところ改善してほしい点がありました。
JUST PDF 6
- 日本語環境に最適化:日本語OCR、日本語メニューが標準装備。
- パッケージ別で機能分化:[作成・編集・データ変換]など目的別に選べる。
- 買い切りライセンスで安価:コスト重視のユーザーに向いている。
あまり認知されていない気がしますが、JUST SYSTEMSもPDF編集ツールを出しています。
JUST PDF 6は6,200円、Pro版は14,900円です。
(機能比較はこちら)
インターフェースは今のOffice風の感じです。
機能は標準版で十分役立ちます。
動作も軽快です。
結局何を選ぶか
評価版を入れて試しています。
今のところ価格を1万円以下にできるJUST PDF 6、PDFelement プロ版が優位と感じています。
UPDFは生成AIも使えて興味深いのですが、欲しい機能がないのが惜しいところです。
評価期間が終わるまで試してみます。